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Gnome BOOK (Re: LC'2000)
From: |
Masatake YAMATO |
Subject: |
Gnome BOOK (Re: LC'2000) |
Date: |
Mon, 16 Jul 2001 02:57:02 +0900 |
大和です.
えらい古い話です.
以前,Linux Conference 2000に行ったときの感想をここに書きました.
> * GNOME/Bonoboなどの話を聞いて思ったこと: この分野は新しいAPIが次々に
> あらわれて,さらに改変されていて,ついて行くのがきつい.趣味でフリー
> ソフトウェアを書いている人達がこのスピードについて行くのは,大変だ
> と最近になって感じてきた.そろそろ誰か天才が(すばらしい新しいAPIを用意
> するだけでなく)この辺の問題について手をうつべきではないか.
>
とうとう日本人によって手が打たれました.本が出たのです.
GNOMEプログラミング
著者: FJW Webテクノロジー株式会社
山本 厳淳, 木本 芳男,志賀 誠, 田中 克範,岡田 充
発行元: セレンディップ
発売元: 小学館
ISBN4-7978-2020-9
4200円
ページ数: 約450ぺージ(1 column)
すばらしい本です.こういう本が欲しかった.
Gtk+によるプログラミングを前提として,それよリ上のレイヤ,すなわち
Gnome全般(比較的若いAPIを含む!)のプログラミング全般をおおまかにカバー
した本です.OAF, BonoboやGConfといったことについて説明してくれています.
450ぺージではまだまだ薄いですが,変化の激しいこの分野のオーバビューを
与えてくれるだけでも大変助かります.Gtk+(とetagsを:)をある程度使っている
人なら,この本があればDesktopという未開の地に突入できると思います.
1. GNOMEの構成
2. GNOMEを構成するパッケージ
3. GNOMEアプリケーション入門
4. autoconf,automakeを使ったソースツリーの管理
5. GNOMEアプリケーションの基本的な作り方
6. gettextによるメッセージの国際化
7. ダイアログボックスによるユーザとの対話
8. gnome_configによる設定情報の保存
9. セッション管理
10. アプレット
ここまでは,なんとか手に入る情報だと思います.すごいのはここからです.
次の3章は,(僕の勉強不足かもしれませんが,)本当に手に入れにくい情報だと
思います.
11. OAF
12. GConfによる設定情報の保存
13. Bonobo
次の章も面白いです.なんとgdkを解説しています.この本が本当に普通でな
いことはこのことからわかります.この本はgtkを解説しないで,(gtkの上の
レイヤとして位置付けられる)gnomeと(gtkの下のレイヤとして位置付けられる)
gdkについて解説しています.libart, gnome-canvasやgdk-pixbufについても
解説があります.
14. グラフィックス
15. ヘルプシステム
こりゃすごい本です.英語に訳して海外でも売って欲しいものです.
Glib, GtkについてはGtk+/Gnome Application Development(GGAD)で
かなり学べるはずです.
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